「高級キーボードを修理してみた」

 

ジャンクで格安入手した高級キーボードを修理してみました。

今回、修理したのはこちら。

エレコム TK-TB01DMBK

https://www.elecom.co.jp/products/TK-TB01DMBK.html

トラックボール付きのキーボードで、新品だと約8000円くらいで販売されています。

スクロールホイールが効かないという理由でジャンク扱いになっていたもので、

2000円ほどで入手しました。

【とりあえず分解】

届いたものを動作確認してみると、たしかにホイールが機能していません。

キーボードとしては普通に使えることを確認して、分解開始。

普通のネジではなく、トルクスネジが使われていました。

分解完了。

とりあえずスクロールホイール付近を見てみると・・・

エンコーダにハンダ付けされているはずの電線が1本断線していました。

エンコーダ自体の故障だと厄介でしたが、これなら簡単。

エンコーダー自体がベース筐体に固定されていないので、

ホイールを回すたびに若干エンコーダが動くことで、

ハンダ付け部分に負荷が掛かって根本で切れてしまった・・・

というのが原因だと思います。

切れている箇所のハンダ付けし直して、グルーガンでエンコーダー自体を筐体に固定しました。

組み直して動作確認してみると・・・あっさり治っていました。

キーボード自体は割とキレイだったのですが、せっかく分解したので、

キートップも全て外してIPAでクリーニングしました。

 

キートップとベース部分の間に赤い樹脂パーツが嵌っていました。

摺動性をよくするための部品でしょうか。安価なキーボードにはついてないですね。

【使用レビュー】

・キーボードとしてはごく普通のメンブレンキーボードです。

打鍵感がしっかりしていて、個人的には良いと思います。

・専用ツールを使うことでキーの割当を変更できます。

私はINSERTキーとNUMLOCKを無効化して使っています。これは便利。

・このキーボードの売りであるトラックボールですが、

カーソルの移動速度を調整すれば普通に使えます。

スクロールホイールのクリックボタンが無いので、CADでは使えないですね。

オフィススイート、Web閲覧などは全く問題ありません。

気がついたら結局マウスで操作しているので、あまり使わないけど・・・。

・今回修理したスクロールホイールの回転が若干渋いというか重めです。

表面がゴムで覆われていますが、回転が重いので滑りやすいです。

エンコーダーを固定したことが原因かもしれません。

ある程度エンコーダーに遊びを設けることで軽くしていた可能性もあります。

【総論】

トラックボール付きキーボードとしては別に悪くはないのですが、

この製品は保証期間が6ヶ月しかありません。

他メーカーの同価格帯製品なら3年保証だったりするので、

新品での購入はオススメしません。

システム設計G 天谷

【追記】
 
 
他の写真を追加しました。
分解方法ははっきり覚えていませんが、エンコーダ―は半田付け直してグルーガンで固定しただけです。
 

「高級キーボードを修理してみた」” に対して1件のコメントがあります。

  1. akun より:

    システム設計G 天谷 様
    こんにちは。
    同機種(有線)を使用しています。
    当初からスクロールホイールの耐久性に不安を抱きながら使用していました。
    先日、いきなりスクロールが作動しなくなり、Webで検索していたところこちらのブログにたどり着きました。
    不具合は同様の原因でした。
    分解を開始したのですが、トラックボール周囲の勘合がかなりきつくどうしても分解ができなくて途中であきらめてしまっています。隙間から断線していることを確認しました。
    上記の画像を拝見しますと、なんなくきれいに分解されているように受け取れます。
    このキーボードは気に入っていますので、可能な限り修理して使用したいと思っています。
    なにかコツや専門的な手法などあるのでしょうか。私は素人なので考えつきません。
    アドバイス等いただけましたら幸甚です。
    よろしくお願いします。

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